研究組織の紹介
理化学研究所 横浜キャンパスは、生命と環境について、
さまざまな側面から研究を行う四つの研究センターを
支える拠点です。
また、横浜キャンパスだけでなく、
他地区にも拠点を持つ研究組織もあり、
それぞれの拠点でサポートを受けながら、
研究活動を続けています。
生命医科学研究センター(IMS)
- 主な拠点
- 横浜キャンパス
“病気になる”メカニズムを解明し、
個々人に合わせた医療と予防をめざす
個人ごとのゲノムや環境による違いを踏まえた正確で効率的な医療を実現するため、生命の恒常性の理解やその破綻による疾患発症機構の解明を目指した生命医科学研究を推進し、生活習慣病やがん、皮膚炎やリウマチをはじめとした慢性炎症の理解と治療に貢献します。
生命機能科学研究センター(BDR)
- 主な拠点
- 神戸キャンパス・大阪キャンパス・横浜キャンパス
生命現象の階層と時間軸をつなぎ、健康寿命の延伸をめざす
-「生きている」仕組みをひも解く-
多細胞生物の誕生から死までのライフサイクルの進行を、分子・細胞・臓器の連関による調和のとれたシステムの成立とその維持、破綻に至る動的な過程として捉え、発生・成熟・老化現象の解明を目指します。また、その応用にもとづく再生医療や診断技術の開発、健康寿命の延伸に取り組みます。
環境資源科学研究センター(CSRS)
- 主な拠点
- 横浜キャンパス・和光キャンパス
環境負荷の少ない「モノづくり」を理念に
「課題解決型」研究で、持続的社会の実現に貢献する
国連で採択された「持続可能な開発目標 (SDGs)」および温室効果ガス排出ゼロを目指す 「パリ協定」を指標に研究を推進しています。生物学と化学、さらに最先端のデータ科学等を融合し、天然資源からの有用物質の創製・探索および利用、持続的な食料生産やバイオ生産など、環境負荷の少ない「モノづくり」に挑戦しています。
計算科学研究センター(R-CCS)
- 主な拠点
- 神戸キャンパス・横浜キャンパス
ハイパフォーマンス・コンピューティングで未来を拓く
―「計算の 計算による 計算のための科学」―
国際的な高性能計算科学分野の中核拠点として、「計算の科学」と「計算による 科学」、両者の相乗効果による「計算のための科学」の探求とその成果であるソ フトウェア等のテクノロジーの発展や国内外への普及を推進しています。 また、神戸キャンパスでは、2021年3月に共用開始されたスーパーコンピューター「富岳」の運用を 行っ ています。研究機関・大学にとどまらず産業界からの利用等を通し、幅広い分野で世界トップレベルの成果を創出することを目指します。
情報統合本部(R-IH)
- 主な拠点
- 和光キャンパス・横浜キャンパス・東京キャンパス・けいはんなキャンパス
情報を集約し統合することで、新たな科学を先導し課題解決へつなげる
理研全体の情報基盤を統合的・戦略的に構築・運営する役割を担い、情報環境の企画、構築、運用、利用者支援を担う情報システム部および基盤研究開発部門と、先進的な情報研究や学問分野横断的な情報に係る研究開発プロジェクトにて構成され、このうち先端データサイエンスプロジェクトが横浜で活動しています。
連携促進本部
- 主な拠点
- 和光キャンパス、横浜キャンパス、神戸キャンパス
産業界・大学・研究機関等との連携を強化し、知の社会実装・技術移転の推進等に取り組む
理研からの提案力・発信力を強化し、Future Society and Science ドリブンによる知識集約型の新たな価値を創造する産業界との組織対組織の連携である協創活動や、組織的なネットワークを活用した大学・研究機関等との協働を推進します。
最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部
- 主な拠点
- 和光キャンパス、横浜キャンパス、神戸キャンパス
科学が備える共感性を原動力に、「新しい知恵」を生み出し未来への航路を切り拓く
TRIP事業本部は、各学術領域における卓越した研究者が持つ知識やアイデアおよび理研の強みである最先端の研究インフラ群をつなげ、特定の研究分野において解決が困難な科学的・社会的課題に対し、「つなぐ科学」を推進し、分野を越えて「新しい知恵」を生み出し、より良い未来へ向けた「知の航路」を切り拓いていきます。