

第2回 キャッサバ ワークショップ
「カーボンニュートラルな循環型社会の実現に向けたキャッサバの研究開発」
開催概要
日時 | 2024年01月31日(水) |
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会場 | 理化学研究所 横浜キャンパス 交流棟ホール |
オンライン同時開催 | Zoom ウェビナーURLは参加登録いただいた方へ後日ご案内をお送りいたします |
受付 | 午前09時30分〜 |
開会 | 午前10時00分〜 |
懇親会受付締切り日 | 2024年01月17日(水) 午後6時まで |
参加登録締切り日 | 2024年01月28日(日) 午後6時まで |
参加登録方法 | 参加登録を締切りました |
開催趣旨
熱帯および亜熱帯地域で栽培されるキャッサバは、その塊根に蓄えた澱粉により、食料、甘味料、アミノ酸、バイオエタノール、バイオプラスチックなどの原材料として幅広く利用され、世界中の10億人にとって重要な澱粉資源作物となっています。キャッサバは貧栄養土、高温、乾燥、酸性土壌などさまざまな厳しい条件に耐えうる能力を持ち、その葉は飼料やエリ蚕の餌として、茎は挿し木としても活用されています。大気中のCO2削減への貢献が期待され、2018年のFAOデータによれば、約1.4億トンのCO2を吸収している点からも、キャッサバは地球温暖化を抑制し、カーボンニュートラルな循環型社会の構築に寄与する作物として注目されています。
上述したキャッサバの優れた特徴から、将来的には食糧問題、人口問題、環境問題などの地球規模の課題解決への貢献が期待され、日本企業のキャッサバに対する関心も高まっています。キャッサバゲノム情報も公開され、形質転換やゲノム編集、オミックス解析システムなどの研究基盤も進展していますが、ジャガイモ、サツマイモ、ヤムイモなどのイモの研究者との連携を強化することで、イモの研究の相互のさらなる進展も期待されます。
このワークショップは、キャッサバの研究者だけでなく、キャッサバに興味を持つ方、他のイモ資源を対象としてイモを研究されている方、食糧問題や環境問題に関心のある方など、多岐にわたる参加者が集い、貴重な情報の交換、交流、議論の場となることを目指しています。そして、将来的にはカーボンニュートラルな循環型社会の実現に向けて、産学連携でキャッサバなどのイモの研究開発を推進できればと考えています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
時刻 | タイトル | 演者 |
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10:00 - 10:10 | 開会挨拶 | 関 原明(理研 CSRS) |
10:10 - 10:40 | カーボンニュートラルに向けた東南アジアのキャッサバ生産‐現状と今後の取り組み | 石谷 学(CIAT) |
10:40 - 11:10 | カーボンニュートラルに貢献するキャッサバの分子育種研究の進捗と今後の展望 | 内海 好規(理研CSRS) |
11:10 - 11:40 | 東南アジア諸国とのキャッサバ共同研究の成果と展望: キャッサバモザイク病の脅威と対策 | 徳永 浩樹(国際農研) |
11:40 - 12:00 | エタノールによる植物への環境ストレス耐性強化のキャッサバへの応用 | 戸高 大輔(理研CSRS) |
12:00 - 12:20 | 作物シミュレーションモデルを用いた温暖化の影響・適応策評価 | 増冨 祐司(国立環境研究所) |
12:20 - 13:20 | 昼食 | - |
13:20 - 13:40 | 適応策研究のための将来地域気候予測研究の紹介 | 足立 幸穂(理研R-CCS) |
13:40 - 14:00 | キャッサバコナカイガラムシの加害によるキャッサバ新芽の変形とその分子的機構 | 高野 俊一郎 (九州大) |
14:00 - 14:20 | 鹿児島大学におけるキャッサバの農学的研究の取り組み | 坂上 潤一(鹿児島大) |
14:20 - 14:35 | キャッサバとエリサンを活用したサプライチェーンについて | 小林 功(農研機構) |
14:35 - 14:50 | 価値を創造するキャッサバ栽培とエリサンの大規模養蚕 | 仲宗根 豊一(UKAMI養蚕) |
14:50 - 15:10 | 味の素グループと農業との関わり ~”Thai Farmer Better Life, partner” project~ | 中村 和之(味の素) |
15:10 - 15:30 | 休憩、集合写真撮影 | - |
15:30 - 15:50 | カーボンファーミングと土壌炭素貯留のビジネス化に向けた世界の動き | 小倉 千沙 (メロス) |
15:50 - 16:10 | キャッサバ残渣からのバイオ燃料生産技術 | 小杉 昭彦(国際農研) |
16:10 - 16:30 | ゲノム編集技術のジャガイモへの適用 | 村中 俊哉(大阪大/理研CSRS) |
16:30 - 16:50 | 石川県立大学におけるサツマイモの遺伝子組換えとゲノム編集研究 | 大谷 基泰・中谷内 修(石川県立大) |
16:50 - 17:10 | 東京農業大学におけるヤムイモ研究について | 菊野 日出彦(東京農業大) |
17:10 - 18:00 | 総合討論、閉会 | - |
18:00 - 20:00 | 懇親会 | - |
E-mail: cassava_workshop[a]ml.riken.jp
担当 高橋、牧野