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傷ついても蘇る!
組織・個体を再生する植物の力を科学する

終了

こちらのイベントは終了しました

芽生えて、根ざして、ここで生きると決めた植物は、さまざまなストレスに対しても巧妙な仕組みを発揮しながら強く生きています。傷ストレスに対する植物の反応の中には、新しく組織を再生し、時には個体まで蘇らせるというものがあります。いったいどのような仕組みがそこにあるのでしょうか?
私たちのこれまでの研究から、再生に関する遺伝子を働かせるためのいくつもの仕組みがあることが分かってきました。植物に秘められたこの力を借りて、さらに上手に制御することによって、種のつかない植物を増やしたり、新しい特徴を付け加えたり、太古の植物を再生させることも可能になっています。
今回のサイエンスカフェでは、身近に見られる植物の再生現象や、その仕組みを分かりやすく説明しながら、私たちヒトがどのようにその力を利用してきたかについても知っていただきたいと思っています。

講師 岩瀬 哲

岩瀬 哲 肖像イメージ

理化学研究所 環境資源科学研究センター 細胞機能研究チーム 上級研究員

千葉県柏市出身。筑波大学生命環境科学研究科単位取得退学、博士(農学)。 産業技術総合研究所博士研究員、理化学研究所基礎科学特別研究員、同研究員を経て2021年より現職。JST(科学技術振興機構)さきがけ研究員兼務。植物のカルス化、組織再生、体細胞胚誘導などの分子メカニズムの解明とその応用を目指している。生物全般に興味があり、現在自宅で扁形動物、軟体動物、節足動物、魚類、両生類、爬虫類、鳥類を息子達と飼育中。スポーツではサッカーをするのが大好き。

開催要項(PDF:2.4MB)はこちら

イベントの様子

今年初めてのサイエンスカフェとなる今回は、定員を上回る約 180名の幅広い年代の方々にご参加いただきました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
身近に見られる植物がさまざまなストレスに対してどう反応しているか、再生現象やその仕組み、遺伝子の働きなどについて、また私たちがどのように植物に秘められた力を利用してきたかについても、講師がこれまでの研究成果にもとづいて解説。
質疑応答では、15名の方々から次々に質問が寄せられ、予定の時間を大幅にオーバーしているにもかかわらず、最後まで活発なやりとりが繰り広げられました。

当日の講義を収録したYouTube動画を公開しました。
当日ご参加いただけなかった皆様にも、講義の様子をご覧いただければ幸いです。


理研横浜キャンパスでは、今後も皆様に興味を持っていただけるようなイベント・プログラムを企画してまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。

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