理研よこはまシンポジウム
人工知能と人間の感性の融合による
新しい価値の創出

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健康とは身体的、精神的、社会的な調和です。このような価値は、合理性や効率性という「知能」だけでは実現しません。「知能」と「感性」を融合した『知性』からの新しい価値づくりが求められます。本シンポジウムでは、「人工知能」と「人間の感性」とを融合した価値創出の例として、人工知能 を用いたドレスのデザイン(第1部)な らびに分身ロボット「アバタ ー」(第2部)をファッションショーなどで実演し、人工知能と人間の共創によってどのような価値が創出できるのかを皆様に体験していただきます。 第3部では、心とは何かという視点から、「心と身体」、「感性と理性」の融合としての『知性』がこれからの社会になぜ重要なのかを座談会形式で皆様といっしょに考えます。
主催:国立研究開発法人理化学研究所
後援:横浜市経済局

第1部 人工知能によるクリエイトの学習と創造 (Fashion Show)
第2部 アバター技術開発の現状と未来の可能性 (Avatar Show)
第3部 心とは何かから考える知性としての「健康」(Talk Show)

フライヤー(PDF 8.1M)はこちら


イベントの様子

2019年11月25日(月)、横浜・みなとみらいのランドマークホールにて「理研よこはまシンポジウム」を開催しました。

  • 第一部講演中の写真
  • 第一部講演中の写真
  • 第一部講演中の写真
  • 第一部講演中の写真
  • 第二部講演中の写真
  • 第三部講演中の写真

「人工知能と人間の感性の融合による新しい価値の創出」をテーマとする今回のシンポジウムには、数多くのお客様にお越しいただき、満席の会場は開演前から熱気に包まれていました。

第一部では、著名なファッションデザイナーであるエマ理永氏と、同氏の作品から世界観とデザインパターンを学習した人工知能(AI)との共創によって生み出されたドレスの数々を、プロのスタッフとモデルによるファッションショーでご覧いただきました。ショーの終盤には、自然が生み出した美しい曲線を持つ「貝殻」、そして横浜市の花である「バラ」をモチーフにAIがアウトプットしたデザインをもとに制作された ひときわ華やかなドレスが会場を沸かせました。また、AIを活用したデザインのアイデアや実際のドレス制作過程について、理化学研究所(理研)・医科学イノベーションハブ推進プログラム(MIH)の清田純チームリーダーとエマ理永氏から紹介いただき、さらには東京大学生産技術研究所の合原一幸教授(理研・革新知能統合研究センター[AIP]特別顧問)も交えて、今後のAIと社会について三者によるトークを展開しました。

第二部では、ANAホールディングス株式会社 アバター準備室ディレクターの深堀昴氏を講師としてお招きし、アバターを介して、その場にいながら離れた場所を観光したり、さまざまなアクティビティを体験できるという「avatar-in」プロジェクトについてご紹介いただきました。さらに、実際のアバター(ロボット)を介して遠隔地(東京都中央区)にいる人と会場(横浜市)をリアルタイムでつなぐ実演も行い、アバター技術によって今後どのような可能性が生まれるのか、会場の皆様に体感いただきました。

第三部は「心とは何かから考える知性としての『健康』」と題し、MIH桜田一洋副プログラムディレクターと、中部大学創発学術院の津田一郎教授、幻冬舎専務取締役・編集本部本部長の石原正康氏、同社の編集者である森村繭子氏の四者によるパネルディスカッション。 津田教授の専門である数理科学・脳神経科学の領域のお話や、石原氏・森村氏が携わっておられる書籍編集の分野での経験も交え、『心』というものの持つ意味や『健康』の定義(「病気か、病気ではないか」という二元論を超えた考え方)、科学の役割、「心と身体」「感性と理性」の融合としての『知性』が 社会にとってなぜ重要なのか、などについて語っていただきました。

そして最後は、理研・横浜事業所の斎藤尚樹所長からAIと人間の共同作業による将来の豊かな可能性に期待する挨拶でシンポジウムを締めくくりました。 また会場の外では、エマ理永氏がデザインしたドレスの展示のほか、MIHをはじめ、理研・横浜事業所に拠点を置く研究センターの活動、横浜市経済局事業「LIP.横浜」を紹介するパネルなどを展示し、開演前や休憩時間などに、多くのお客様が興味深くご覧になっていました。

今回、お申し込みいただいたものの、抽選の結果、残念ながらシンポジウムにご参加いただけなかった多数の方々には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。 本記事を通じて、シンポジウムの内容と雰囲気の一端でも感じていただければ幸いです。

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