一般公開 2017 を開催しました

2017年9月23日(土・祝)、理研横浜キャンパスと横浜市立大学鶴見キャンパスは、今年も共同で一般公開を開催しました。

3168名の皆さまにご来場いただき、盛況のうちに一般公開を終えることができました。ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。当日は、体験イベント、施設公開・ツアー、講演会、ポスターによる研究発表など、多数のイベントを実施しました。会場の様子を一部ご紹介します。

ライフサイエンス技術基盤研究センター

世界最大級のNMR施設大公開

西NMR棟を開放して様々なNMR装置や研究成果をご紹介するとともに、今年は新たな企画が次々登場しました。高速回転するNMR測定部品を模した風車の折紙体験や、VR(バーチャルリアリティ)を使ってNIMS(物質・材料研究機構)などと共同開発した世界最高磁場のNMRを模擬見学。技術開発の成果を身近に感じていただきました。
またNMR装置から発せられる強磁場を観察するマグネット・サイエンスショーでは、鉄製クリップの首輪をした折り鶴が磁場で浮遊する様子などの実演を行い、多くの方がNMR装置の磁場の威力を熱心に観察していました。

統合生命医科学研究センター

お酒に強いタイプか弱いタイプか調べてみよう ~アルコールパッチテスト~

お酒に酔わない人から1滴も飲めない人まで、日本人でも様々な体質の方がいますが、お酒に強いか弱いかは遺伝子の型に強く関係しています。このイベントでは、自分はお酒が飲める体質か、飲めない体質かを検証しました。
調べる方法は簡単です。消毒用アルコールを絆創膏に滴下して腕に貼り、貼った皮膚部分が赤く変化するか白いままかで結果が分かります。結果が出るまでの間(滴下から7分後、17分後)は、お酒の代謝経路とそれと関係する遺伝子やその多様性について研究者から説明がありました。日本人の場合は、おおよそ、お酒に強い飲める体質の人が60%、全く飲めない弱い人が5%、残りがその中間の体質となるそうです。

環境資源科学研究センター

植物科学ミニレクチャー

来場者の方々に、研究や研究者についてもっと知っていただきたいとの思いから、今回初の開催となりました。
中・上級編では、若手研究者がどうして科学者を目指したか、なぜ植物を研究対象としたか、日々何を考えて研究をしているか等をお話しました。講義の後は質問タイム。研究テーマの決定方法や、進路を模索中の高校生からは受験科目の選択について等、様々な質問が出ていました。コンパクトな会場ならではの和気あいあいとした雰囲気の中で、科学を、そして研究者を身近に感じていただけたのではないでしょうか。

ご来場ありがとうございました。

来年度の一般公開の開催日程は決まり次第、理研横浜キャンパスのウェブサイトでお知らせします。科学への興味を持っていただけるような楽しいイベントを企画して、皆様のご来場をお待ちしております。