開催報告

横浜研究所一般公開にご来場ありがとうございました

2012年9月29日(土)に、横浜市大鶴見キャンパスとの共催で横浜研究所一般公開を開催しました。台風の影響で天候が心配されましたが、公開当日は天候にも恵まれ、絶好の一般公開日和となり、約1750名の方々にご来場いただきました。

今年は、講演(8テーマ)、セミナー(3テーマ)、体験イベント(27テーマ)、施設公開・ラボツアー(8テーマ)、ビデオ上映による研究紹介(4テーマ)、ポスターによる研究発表(27テーマ)等に加え、横浜研究所と連携関係にある武蔵野美術大学による銅版画教室や、横浜サイエンスフロンティア高校生徒による学習成果発表等も行いました。その中のいくつかをご紹介します。

藍の叩き初め

『藍の叩き初め』(植物科学研究センター)は、藍の葉を白い布地に叩いて、葉形の藍染めを作成する体験イベントです。藍を叩いて、布に叩きつける音が、会場の外の廊下にも響いていました。葉形を染めたエコバッグは参加者にお持ち帰りいただきました。

「DNA鑑定」~科学捜査で犯人を見つけよう~

『「DNA鑑定」~科学捜査で犯人を見つけよう~』(ゲノム医科学研究センター)は、証拠やアリバイから犯人を推理しDNA鑑定で犯人を特定する実験教室で、今年、初めて開催されました。午前、午後各1回ずつ開催し、いずれの回も整理券があっという間に配付し終わりました。本格的なキットを用いた実験教室で、特に小学生の男の子に人気のイベントでした。

第6回 チップ詰め選手権「あなたは1分の壁を越えられるか!?」

『第6回 チップ詰め選手権「あなたは1分の壁を越えられるか!?」』(免疫・アレルギー科学総合研究センター)は、実験で使うチップ100本をケースに詰める最速時間を競う競争で、毎年子供達に人気のイベントです。記録がどんどん更新され、初級編1分6秒、中級編1分21秒が今年の最速記録となりました。当日のイベントの様子を中継するツイッターにおいても、コメントやリツィートが多く、盛り上がりました。

『つくってみよう!DNAくみひも』(オミックス基盤研究領域)は、組紐を編んでDNAの構造を理解できる体験イベントです。カラフルな毛糸や紐を用いての組紐作りは、女性に人気のイベントでした。

『分子模型でαへリックスやβストランドを作ってみよう!』(生命分子システム基盤研究領域)は、分子模型の組立てによって分子の形や構造を学べる体験イベントです。模型の組立ては結構難しく、参加者は真剣に取り組んでいました。

生物は物質か?それとも情報か?

『生物は物質か?それとも情報か?』(生命情報基盤研究部門)の体験イベント会場では、「生物は物質か?それとも情報か?」について、来場者の方々が考える答えをポストイットに書いてもらい、貼り付けていただきました。会場で配付した風船にも人気が集まりました。

世界のポリオ根絶とポリオワクチン

『世界のポリオ根絶とポリオワクチン』(新興・再興感染症研究ネットワーク推進センター)は、国立感染症研究所 清水博之先生によるセミナーです。ポリオ予防のため今年9月以降不活化ポリオワクチンが導入されたこともあり、来場者の関心も高く、ポスターによる研究発表『話題の感染症とJ-GRID』ともリンクし、参加された方々は、感染症に備えることの重要性を改めて認識されたようでした。

見て、触って、楽しむバイオマス(実物展示)

『見て、触って、楽しむバイオマス(実物展示)』(バイオマス工学研究プログラム)では、地球に優しいバイオプラスチックを創り出す研究の最前線を紹介しました。イベントでは木片の重量当てクイズを行い、クイズ正解者にはカラフルな「虹色セルロース」を配りました。

黄色いスタッフジャンバー

また、今年は運営においても新しい工夫を行いました。
一つは、黄色いスタッフジャンバーを着た多数の職員が公開場所を巡回し、来場された方々が、何かお困りの際に、いつでもどこでも、気軽にご質問できるようにいたしました。黄色いスタッフジャンバーは、とてもよく目立ったと思います。
もう一つは、東研究棟1階に整理券配布コーナーを設置し、整理券の配付、イベント会場への誘導を一元的に行いました。開場直後に東研究棟1階が混雑する等のご不便をお掛けいたしましたが、徐々に混乱も収束し、順調に整理券を配付することが出来ました。

横浜市鶴見区のマスコット・ワッくんと横浜市大のマスコット・ヨッチーも一般公開を盛り上げてくれました

また、今年も横浜サイエンスフロンティア高校の生徒さん達がボランティアスタッフとして参加し、実験教室等運営をお手伝いしてくれました。

来場者のみなさん、ボランティアスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
来年の一般公開にもぜひいらしてください。